貧血は妊活やお腹の赤ちゃんに悪影響!どんな危険があるの?

  • 不妊治療・婦人科

日本は貧血の女性が多い国で、50歳未満の5人に1人の女性が貧血と言われています。貧血はその他の病気に比べて軽視されがちですが、鉄分が不足することで不妊の原因にもなり、また妊娠の継続や胎児に悪影響を与える可能性があります。


「フラフラしたり倒れたことがないから大丈夫!」と思っていても、貧血が隠れている場合もあるので、妊活の時期から鉄分を意識する必要があります。


この記事では

・鉄分不足チェック

・不妊症を引き起こす鉄分不足

・妊婦貧血の危険性

・妊娠中の食事療法や対処法


についてご紹介していますので、健康的な妊娠を目指して、貧血の危険性について知っていただければと思います。

 

鉄分不足による不妊の原因

鉄分は血を作ったり、血液を通してからだ全体に酸素を送ったりと、重要な働きをしています。『貧血』と聞くと、フラフラしたり倒れたりというイメージがありますが、

 

□朝起きるのがつらい

□冷え性

□体がだるい、疲れやすい

□いつもイライラする

□寝つきが悪い

□アザができやすい

□氷を食べたくなる

□顔色が悪い

□食生活が偏っている

□月経量が多い

□爪が薄くて弱い

□階段や坂道で息切れする

 

このような症状も鉄分が不足しているサインなんです。

また、鉄分は子宮内膜を作る材料にもなるので、受精卵を着床させやすい環境を作ってくれます。つまり、貧血は妊活にも関係のある病気なので注意が必要です。

その他にも、

卵胞ホルモンの分泌が低下…卵子を育てる卵胞ホルモンの分泌が低下するので、子宮内膜が厚くならなかったり、無排卵月経を引き起こす原因となります。

黄体ホルモンの分泌が低下…妊娠しやすい子宮環境を作る黄体ホルモンの分泌が低下するので、生理不順を起こしやすい、基礎体温が上昇しない、排卵障害などを引き起こす原因となります。

甲状腺機能低下症…甲状腺からのホルモン分泌が低下して、排卵障害や着床率の低下、流産を引き起こす原因となります。

このように、貧血は妊娠の妨げとなる症状や病気を引き起こすことがありますので、鉄分は妊活にとって重要な栄養素といえます。

 

※貧血や『かくれ貧血』の詳しい内容は、コチラの記事からご確認ください。

日本人女性は鉄分不足!妊娠力に影響する「鉄欠乏性貧血」とは?

 

妊婦の4割が貧血!高まるリスクとは

日本産科婦人科学会栄養問題委員会の調査によると、日本の妊婦の約4割が貧血という結果が報告されています。

先進国の平均は18%という結果から見ても、日本はかなり対応が遅れているように感じます。妊婦貧血は妊娠から出産まで影響があるので、それぞれの時期のリスクを確認しておきましょう。

 

~妊娠初期(15週まで)~

お腹に赤ちゃんがやってくると、大きくなるために酸素や栄養をお母さんから分けてもらいます。妊娠6~10週頃は、臓器などが作られる重要な時期。この時期に重度の貧血(目がチカチカする・立ちくらみ)になってしまうと、赤ちゃんに酸素と栄養が足りなくなってしまいます。そうすると、早産・低出生体重児・流産のリスクが高まってしまうのです。

妊娠初期は、つわりで食べ物やサプリメントを受けつけないという人もいるので、自分に合った方法を医師と相談してみてください。

 

~妊娠中期(16~27週)・妊娠後期(28~39週)~

赤ちゃんが大きくなるにつれて多くの栄養を必要とするので、貧血の症状に悩まされる妊婦さんが増える時期です。この時期は赤ちゃんへのリスクは低いと言われていますが、お母さん自身が貧血で転ぶ危険性があります。頭やお腹をぶつけてしまうと早産や流産に繋がる場合もあるので、慎重な行動と対策が必要です。

 

~出産~

出産では出血を伴います。貧血で血液が薄いと、血が固まるのに時間がかかるのでショック症状を引き起こす場合があります。

 

~産後~

母乳は血液でできているので、母乳が出にくくなったり産後の回復が遅くなったりします。

 

鉄剤を飲み始めてから効果が表れるまでは1~2ヵ月かかります。妊娠初期の貧血は特に注意が必要なので、妊娠前からしっかりと鉄分を意識しておくと安心ですね。

 

妊娠中の食事療法や対処法

医師から処方された薬でも、赤ちゃんに影響がないのか心配…という妊婦さんもいるかと思います。妊娠してから貧血の治療を行う場合は、栄養指導と鉄剤投与の2種類ありますので、どのような方法やリスクがあるのか確認しておきましょう。

 

(1)栄養指導

軽度の貧血の場合は、鉄分や葉酸などの栄養素を、食事やサプリメントから摂取する指導が行われます。肉や魚などの動物性の鉄がもっとも吸収率がよいので、効率よく摂取するためにおすすめです。


動物性の鉄に合わせて、造血のために必要な栄養素を一緒に食べることも重要です。

・良質なタンパク質

・ビタミンCB12

・葉酸

・銅

これらの栄養素をたくさん含んでいる、緑黄色野菜を中心とした食事をとるように意識してみてください。

 

(2)鉄剤投与

中等度以上の貧血の場合は、食事療法に加えて鉄剤投与が行われます。鉄剤を飲むと、胸やけ・むかつき・嘔吐が強く、高度の胃腸障害を引き起こすこともあります。このような症状で服用が困難な場合は、点滴や静脈注射で補うことが可能です。飲み薬に比べて確実に鉄分補給が可能ですが、ショック症状・悪寒・発熱・腎臓肝臓障害がみられることもあるので、飲み薬として鉄剤を処方することが一般的です。

鉄剤は鉄分を補給することが目的なので、お腹の赤ちゃんにとっても必要な成分です。赤ちゃんへのリスクを回避するためのお薬ですので、安心して飲んでくださいね。

 

【まとめ】

貧血は決して軽い病気ではありません。妊活中や妊娠初期の人は貧血検査を受けて、早期に治療や食事療法を取り入れることをおすすめします。

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<出典・参照元>

貧血チェックー日本経済新聞

妊娠体質ー日経DUAL

胎児への影響ー西日本新聞

妊婦貧血ー日本産科婦人科学会雑誌

妊娠中の食事療法や対処法ー日本経済新聞