〈医師監修〉子宮内膜症は「自分が悪い」じゃなくて、自分で治せる!【自分で治す婦人科講座「子宮内膜症」後編】

  • レポート

「自分で治す婦人科講座」

産婦人科医の駒形依子先生と、婦人科専門の漢方薬剤師の堀江昭佳が、
西洋医学と東洋医学の両面から、病気について説明するこの講座。

今回のテーマは 「子宮内膜症」

前編につづく後編です。

 

◆漢方から見る「子宮内膜症」

堀江
漢方的な話をしますね。
子宮内膜症は、すごく増えていますけど、漢方では病名がありません。
昔の人は出産回数多かったじゃないですか。だけど今は減ってきていますよね。初産年齢も上がってきてます。
戦前は10代の出産なんて当たり前でしたけど、今は全然違いますよね。
実は、生理の回数が増えたことが子宮内膜症の原因の一つとしてあります
漢方では子宮内膜症の状態を「離経の血(りけいのけつ)」と言います。本来あるところから離れてしまった血、という意味です。実際の子宮内膜症の状態ってまさにこれ。
本来ある場所から飛んでしまった血は、どこかにたまりますよね。そのたまってしまった血からは痛みが出るんです。
滞って、しこりになって、黒っぽくなります。これが「離経の血」の三大特徴なんですね。

 

依子
チョコレートのう胞もブルーベリースポットも黒っぽくなるもんね。
堀江
そう。で、痛いわけでしょう。塊になってしこりになるでしょう。
依子
子宮も紫色になるからね。
堀江
現代医学的な実際の子宮内膜症の状態を勉強する度に、昔の人はすごいな!と思うわけです。なんで知ってたのかなーって。
離経の血ができてしまったときに漢方での治療法は、本来のところに戻す、あるいは外に出してしまうことを行います。
漢方では、子宮や卵巣を「胞宮(ほうきゅう)」と言います。そして「子宮は血の海」という風に考えます。
血がいっぱいあって、血流がたっぷり届いていて、あったかい状態だと健康ですよ、というのが大前提としてあるということです。
子宮は血の海で、それを支えているのが胃腸。東洋医学の考えでは、胃腸で血を作ります。食べたものの栄養素からから血を作ると考えると、西洋医学的な視点でもわかりやすいでしょう。
血を作って、たっぷりにする。この2つの働きが子宮卵巣の状態を健康に保っている、と考えてもらえばわかりやすいと思います。
この仕組が壊れると、必要な血が届かなくなるので、婦人科系のトラブルが出てくる、という考え方です。
血が足りなくなって、冷えて血流が悪くなった状態になると病気になってしまうんですね。
これを逆に考えると、子宮や卵巣に血を送るためにしっかり血を作ればいい、ってなりますよね?
しっかり血があって、それがたっぷりあれば、基本的に婦人科の病気は防げますし、治療にもつながるのです。
なので、最初にしてほしいことは、胃腸を元気にすること!
いつもストレスがあって間食したりで胃腸が弱くなると、血が作れなくなってしまいます。血を作る働きが悪くなるのです。
胃腸にはもう一つ大事な働きがあって、必要なところから血が漏れ出ないようにしてくれるんです。これを「統血(とうけつ)」と言います。
子宮だったら子宮に、血管だったら血管にちゃんといてね、っていうことを保つ働きが胃腸にはあるんです。
不正出血ってありますよね。これはホルモンバランスが原因なんですけど、不正出血をする人に胃腸の薬を出すと、不正出血が減ることが多いです。
依子
うん、減るよね。
堀江
でしょ? おりものは健康な場合、排卵期の数日しか出ません。おりものが常時でてる状態の人は胃腸が弱っていることが多いのです。血が作れないから血が足りなくなってるでしょう? そうすると、子宮を健康に保つことができず、子宮内膜症にもなりやすくなるのです。
トラブルって全部つながってるんですよね。1つのトラブルが1つの原因で出るわけではありません。
とにかく胃腸!
子宮内膜症は離経の血。本来あるべきところにあった血が別のところに行ってしまったのが子宮内膜症なわけです。
だとすると、本来あるべきところに置いておいてくれる力が胃腸にあるので、ベースはやっぱり胃腸の弱りなんですよね。 ぜひここから治していただきたい。
対症療法としてピルとか手術もありますけど、その背景にあるのは、病気になってしまう体質。たとえピルを使ったり、手術をしても、病気になってしまう体質は変わりません。それをぜひ変えてあげてほしい。
だけどそれは病院がしてくれることじゃなくて、自分で体にしてあげることなんです。
実際に、子宮内膜症がある状態だと妊娠もしにくくなるし、基礎体温をつけても不安定なグラフになるじゃない?
そういう方たちがぼくのカウンセリングに来られた場合、まず胃腸から整えてもらうようにします。
もちろん婦人科のトラブルを抑える漢方も使いますよ。
だけどベースは胃腸。胃腸を強くしないといけません。

◆胃腸を強くするために

堀江
細胞とか人の体って、飢餓状態になると、細胞の悪い部分を自分で食べる働きがあるんですね。
離経の血も本来いらないものじゃないですか。そういうものが消されたりする働きが高くなります。
断食をすると(症状が)よくなる、という話はよくあります。依ちゃんどう?
依子
断食すると、その一食分の消化・吸収・排泄のエネルギーが自分の治癒に使えるから、よくなるよね。
堀江
だよね!
依子
意図的にじゃないけど、子宮内膜症の人って痛くて食べられないでしょ。食欲もなくなるし。それは体が勝手に食べるなって言ってるの。その方が体にとっていいことなんだなって、メンテナンスしやすいんだなって思う。
堀江
使えるエネルギーは一定だもんね。
依子
そうそう。うちのクリニックで生理痛に使うのは胃薬だもん。
堀江
毎回この話をするんですけど、ぜひ間食をやめてほしい!これだけでも胃腸の状態はよくなります。
あと、可能であれば、夕食だけでもやめてみてほしいです。ずーっと続ける必要はないです。週末の夕食だけ抜いてみるとか、その程度で大丈夫です。
ぜひ「食べない時間」を作ってください。
朝スッキリ起きられなくてだるい人は、夕食を抜いてみると、朝が楽になります。
食事を抜くと、胃腸はきれいになります。きれいに掃除をすることで、自分で働きを高めていく効果があります。
それが現代はいつでも食べられるから、朝昼晩どんどん食べちゃう。でも昔はそんなにいつもいつも食べられなかった。栄養ギリギリだから太れない。だからこの病気はほとんどなかったという側面もあります。
子宮内膜症は、ある一面を見れば生活習慣病でもありますす。だけど、生活習慣病だからダメなんじゃなくて、生活習慣病だから自分で治せるんです。
「自分が悪い」じゃなくて、「自分で治せる!」と思ってください。
最初はおやつをやめてもらって。食後のデザートはいいです。食事の後すぐ食べるならいいんです。食べない時間を作ることが必要です。
そして、できれば夕食断食をしてみてください。

 

◆ホルモンとストレスの関係性

堀江
東洋医学では基本的に、生殖器は「腎(じん)」が担当しています。腎の力は、生殖力や生命力をつかさどります。
腎の上に「心(しん)」があります。漢方では心臓だけでなく、精神の働きも「心」と言います。腎の上位に心があります。
心から出されるホルモンは「GnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)と言います。生殖ホルモンを出しなさい、という司令が脳から出されます。
そして、「LH(黄体形成ホルモン)」と「FSH(卵胞刺激ホルモン)」という女性ホルモンが出て、この指示で卵巣が動きます。
で、最後、エストロゲンとプロゲステロンが出て、子宮が反応するんですね。
心、脳の働きがあって、それが子宮を担当している腎の働きにつながって、そこから指示が出て子宮卵巣が管理される。

 

だけど、脳から出る「GnRH」というホルモンは、ストレスがあると減ります。 ストレスが出すホルモンを「CRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)」と言うんですけど、そのホルモンが出てくるせいで、女性ホルモン系の大元の大事なホルモンが抑え込まれてしまうんです。
だから不安定になる。女性ホルモンが不安定になるから、それが病気として出てくる。
堀江
これはどういうことかと言うと、原因は「無理しすぎ」!
依子
本当にそうだね。
堀江
仕事もしすぎ、家事も抱え込みすぎ、人に何かお願いできなくて全部自分でやりすぎ。無理してるんです。
無理をすると、女性ホルモンは必ず不安定になります。
やりたくないことをやめていく。仕事も無理はしない。当たり前のことかもしれないですけど、すごく大事!
みんな、おそらくそれができてないんです。
無理して家事しちゃう、仕事もしちゃう。
漢方相談でよくあるのが、旦那さんが仕事で遅く帰ってくる。21時半とか22時とかに帰ってくるんです。「旦那に悪いから私ごはん待たないといけません」って言われるんですね。で、待つでしょ。待って片付けとかしたら、寝るのが0時とか1時になるじゃないですか。で、今度朝ごはん作らなきゃって5時半とかに起きるんですよ。愛情とは言え、もうめちゃくちゃ!
人のために尽くしちゃって、自分に負荷をかけちゃう。
仕事も同じです。「みんながんばってるから私だけ先に帰れない」とかね。それをやるとストレスになっちゃう。無意識なんですけど、必ず女性ホルモン系の元締めのGnRHがおかしくなってくる。
依子
それって自然の閉経療法でしょ!
堀江
自然の閉経療法!すごいこと言うね!
依子
だって「GnRh療法」っていうのが、偽閉経療法だから。
堀江
偽閉経療法だって半年間しかやらないのに、それをずーっとやってたらどうなります?
自分で「GnRH」を出さないようにしてたらそれは当然おかしくなるでしょう?
だから間食をやめましょう、夕食断食しましょうって伝えても、「できない」って言われちゃうんですよ。
どうしても甘い物が食べたい、夕食我慢できないって。なんで我慢できないと思います?
原因はストレスなんですよ!
でも朝ごはんは抜けるんですよね。朝は一番ストレスがないから。
お客さま
なるほど!
堀江
だけど夜は、「一日がんばった!上司にあんなこと言われてもがんばった!」と思ったら食べたくなるじゃない?
だから、食べるのがやめられない。我慢ができないんです。
本当に体が必要としてるなら、食べた後は嬉しいはずなんですよね。「ああ、おいしかった!」って。
ところがですね、ほとんどの場合、「食べちゃった」「食べすぎちゃった」って罪悪感を感じてしまう。
まずは自分に負荷をかけないことが大事。本当の意味で、自分がやりたくないことをやめるとか、人のことを気にするより疲れたら帰るとか。
「旦那さんとはいっしょにごはんを食べなきゃいけない」て思っている人多いと思うんですけど、実際そう言われた人って実は少ないです。旦那さんに聞いてみたら「いいよ別に」って言われたりとかね。
待ってなきゃいけないって我慢するでしょ、イライラするでしょ、だから文句が出るんです。文句を言うと夫婦関係悪化するでしょ、悪循環!

 

これがね、待たないでいると、なんかやさしくなれたりするんですよね^^ 無理して待ってストレス貯めるより、待たずにストレスを貯めないで、一緒にいられる時間こそ大切にする。やさしい居心地の良い時間にする。
根本的に、まずストレスをなくすこと。ストレスがあるせいで、ホルモンのバランスを取る一番ベースのところが抑えられちゃうから。
元々ストレスは大変な時に出るものなんです。ライオンに狙われるとか、クマに出会った逃げなきゃ!とか緊急事態に出るものです。そんな時に生殖にエネルギーを回してる場合じゃないでしょう? ストレス=緊急事態回避が最優先なんです。
人類の進化の歴史を見た時に、そういう風に作られているからどうしようもない。
ストレスは脳にとって負担です。その負担を和らげるために、食べることで自分を癒そうとしてます。イライラすると食べたくなるはそういう理由です。自分を癒そうとしてる。だから逆にストレスが減ると、自分を癒やさなくていいから、食事は体が本当に必要とする量になる。食べすぎなくなるから胃腸もよくなって、結果的に血が作られるようになります。
血が作られて胃腸も元気だから、血を漏れ出ないように保つ統血の働きが機能する。だから本来の場所から別の場所に飛んでしまった離経の血が出ない。子宮にたっぷり血が届いて、うまいこと働き出す。ストレスがないから女性ホルモン系もきちんと働く。
とにかく、自分を大切にすることが大事!だけどそれは、無理やり休みを取って旅行することではなくて、高価なバッグを買うことでもなくて、自分の体を大切にする、っていうことなんです^^

◆ちゃんと寝ていますか?

堀江
それと、みんな寝てない!睡眠時間取れていますか?
寝た後、スッキリ起きられますか? もし起きられないなら睡眠不足です。
人と比べてもしょうがないです。人と同じだけ仕事をしても、疲労がたまりやすい人は回復に時間がかかるかもしれないし。
睡眠時間、大事です。
それと、おなかをすかせて、おいしくごはんを食べる!メモしましたか?(笑)
お客さま
書きました!
堀江
無理はしない。睡眠時間は7時間以上。
基本、みんながんばりすぎ!寝るのは最大の治療です^^

◆デトックスに必要なのは「適度な水分」

依子
生理は月に一回のデトックス。汗と尿と便と生理がデトックスになりますけど、汗と尿と便がしっかり老廃物として出てたら、生理の量も必然的に減ってきます。
要は「何で出すか」なので。黄色い液体か茶色い液体か、それだけの違いです。
堀江
アハハハ!すごい説明(笑)
依子
生理が来るまでの間に、汗と尿と便のデトックスができてたら、血液で出す分が減るので、それだけで生理の量が減ります。
便秘をなくすだけで生理痛がよくなる人もいます。
堀江
よくなること多いよね。
依子
最近一番感じるのは、子宮内膜症の人って過多月経の人が多いんですね。で、夜用ナプキンが1,2時間でうまっちゃうような場合、月に一回の生理で血が400−500mlは出てると思うんですよ。
みなさん一日に6,7回はおしっこに行きますよね?検尿の時に渡される紙コップには200ml入るんですけど、みんなそれより多く生理の血が出てるわけでしょ?
おしっこだけで一日1200−1400mlくらい出てるとして、一日にどれだけ水分取ってるかにもよりますけど、これより少なかったら軽い脱水なんですよ。さらに生理の時はこれにマイナス500mlでしょ。みんなかなりの脱水状態だと思うんです。
だから、生理の時にやたらのどが渇く人とかいます。
生理中は特に水分を取らないと、筋肉が干からびます。
堀江
「筋肉が干からびる」って強烈な言葉!
依子
みんな、お茶とかで水分取ったりしますけど、カフェインが入ってなくても利尿作用で水分がとられちゃうので、寝る前とか起きがけとかは電解質が入ってる飲み物の方がいいです。
パスタを重曹で戻す感覚。イオンが必要です。
脱水になるとどうしても体が味を濃くして水分取らせようとしたりするので、塩分とミネラルの電解質とお水っていう組み合わせで味覚が変わる人もいます。
お水を増やすとちょっとだけ血も増えるので、体の倦怠感とかは少し楽になるかな。
堀江
水分減ると血圧も下がりやすくなるよね。フラッとしたりね。
依子
そうなの。ちょっと水分取って血液のボリューム増やすだけで血圧も上がってくるから、体も少し楽になる。
これは手術の後に必ずしてることです。出血量に合わせてどれだけ点滴を入れるかとか、入院中のおしっこの量を計算して少し多めに点滴入れたりとか。これは病院では普通にしてることなんです。
本当はお家に帰ってもしてほしいことなんですけど、家ではなかなか水分が取れなかったりするので、女性は生理があるので特に慢性的な脱水になりやすいです。
堀江
でも水分取りすぎはダメですよ。突然一日に水2リットル、とかは絶対にやめてくださいね。
依子
今飲んでる量しか体のキャパはないし、一気に水分増やすと体がむくんじゃうので、寝る前と起きがけにちょっとずつ増やしていって、体を慣らしていってください。そうしないと冷えるしむくむだけです。
生理だからコップいっぱい水飲んどこう、くらいでいいですよ。

 

 

いかがでしたでしょうか?

〈前編〉〈後編〉にわけてお届けしました
【自分で治す婦人科講座】「子宮内膜症」

 

最初から読みたい方はこちらからどうぞ!

〈医師監修〉子宮内膜症の原因を知る【自分で治す婦人科講座「子宮内膜症」前編】

 

参加してくださったみなさん、
ありがとうございます!

 

 

 

 

◆産婦人科医 駒形依子先生プロフィール

山形県内の高校卒業後
H13年東京女子医科大学入学
H20年米沢市立病院入職
H24年東京女子医科大学病院産婦人科入局
H26年東京女子医科大学東洋医学研究所入局
H28年からフリーランスで活動
H30年1月こまがた医院開業

こまがた医院ホームページはこちら

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