もしも流産してしまったら 〜流産手術と体・心のケアについて〜

  • 流産について

赤ちゃんを授かったにもかかわらず、流産になってしまうケースは少なくありません。

統計によると妊婦の約15%が流産に至り、
過去に妊娠したことのある女性の約40%が流産を経験しているのです。

悲しい現実を受け止めるのは簡単なことではありませんが、流産に対する適切な処置や
ケアの方法を知り、体と心をしっかりとケアしてあげることが大切です。

流産の種類

この記事をご覧になっていらっしゃる方は、
「流産してしまった」もしくは「流産しそうな状態」であるとお察しします。

主治医からそのような診断を告げられ、
「頭が真っ白になってしまい説明を覚えていない」という方は多いものです。

そこで、まずは流産のタイプについて説明します。
ご自分の状況をよく理解されている方も、おさらいだと思って読んでみてください。


・稽留流産
  お母さんのお腹の中で赤ちゃんの成長が止まっている状態です。
  しかし、出血やお腹の痛みといった流産の自覚症状がなく、
  診察で初めて流産していることを知らされるケースが多いため、
  お母さんは大きなショックを受けます。

  通常、稽留流産は1回のみの診察で「流産確定」とはなりません。
  その後時間をおいて再度診察しても、「赤ちゃんが成長していない」
  「1度確認した心拍が止まっている」という場合に診断がつきます。

  また、妊娠8週相当になっても赤ちゃんの心拍が確認できない場合は、
  稽留流産と考えます。

・進行流産
  出血やお腹の痛みといった流産の症状が現れ、すでに流産が始まっている
  状態です。流産の進み具合によって、さらに2つのタイプに分けられます。

 ①完全流産
  赤ちゃんや子宮内膜などが完全に出た状態です(超音波検査で確認します)。
  手術の必要はなく基本的に経過観察となりますが、場合によっては子宮収縮剤を
  使用します。

 ②不全流産
  子宮内に組織が残っている状態です。出血やお腹の痛みが続き、
  手術となるケースが多くなります。

ちなみに、「切迫流産」は一般的にいう流産とは違い、
「流産のリスクを考慮すべき人」の呼び名です。その程度は様々で、
自宅で様子を見るだけの人もいれば入院を必要とする人もいます。

流産の場合は残念ながら妊娠を継続させることはできませんが、
切迫流産は妊娠を継続できる可能性が残っています。
すべての人が流産しそうな状態というわけではないので、
必要以上に神経質にならず医師の指示に従うようにしましょう。

妊娠週数で異なる流産の手術・処置

流産と診断された場合、多くの方が「処置や手術をするの?」という不安を抱きますが、先に答えを述べると妊娠週数(流産の時期)や流産のタイプによってその後の対応は
違ってきます。

流産の時期は早期流産後期流産に分けられ、後期流産の場合、出産と同様に
「分娩」によって赤ちゃんを外に出してあげるという点が早期流産と大きく異なります。

早期流産(妊娠12週未満)

  流産の約80%は早期流産だといわれており、ほとんどの原因が赤ちゃん側の
  染色体異常です。残念ながら受精の時点で赤ちゃんの運命は決まっており、
  治療の手立てがありません。

  早期流産の場合、対応には「経過観察」と「手術」の2通りがあります。

  まず、超音波検査で子宮内に赤ちゃんが残っていないこと、
  子宮内膜が厚くなっていないことを確認します。

  さらに、妊娠すると上昇するhCGというホルモンが妊娠前のレベルまで
  下がっていることが確認されれば「完全流産」とみなし、「経過観察」すなわち、
  処置や手術をせず様子をみるという方法をとります。

  いっぽう「稽留流産」や「不全流産」で、子宮内に赤ちゃんや子宮内膜が
  残っているような場合は、手術によって子宮内をきれいにしてあげる必要が
  あります。

  具体的には、医療器具を使って子宮内容物を取り出す「子宮内容除去術」という
  方法をとります。

  早期流産の場合、まずは「経過観察」ということも可能ですが、突然の出血や
  強いお腹の痛みなど「いつ本格的な流産が始まるかわからない」という
  予測不能な点がデメリットです。
  そのため、病院によっては最初から手術をすすめられることもあります。

  手術と聞くと怖いイメージがありますが、流産手術の目的は
  「子宮内をきれいにして妊娠前の状態にリセットすること」です。
  これによって出血やお腹の痛みといった症状が改善され、体を妊娠前の状態に
  戻してあげることで再び妊娠が可能になります。


後期流産(妊娠12〜22週)

  後期流産の場合は赤ちゃんがある程度大きくなっているため、
  手術によって赤ちゃんを出してあげることは困難です。また、お母さんの体にも
  大きなダメージを与えることになるので、手術ではなく「分娩」という形を
  とります。

  具体的には、タンポンのようなもので子宮頸管を広げ、陣痛促進剤を使って
  人工的に陣痛を誘発します。

  人工的な方法ではありますが、まさに出産と同じような方法で
  赤ちゃんや胎盤を外に出す点が、早期流産の対応とは大きく異なります。

  早期流産・後期流産いずれの場合も、感染率や次の妊娠率に大きな差はなく、
  約80%の方が5年以内に無事赤ちゃんを出産されているという報告があります。

  流産の対応については、再び妊娠するために必要なケアのひとつだということを
  念頭に、わからないことや不安な点を医師に確認するようにしましょう。

流産手術とは?

早期流産で流産手術を受ける場合、どのような流れになるのでしょうか?

一般的な麻酔、手術のスケジュールと注意点を説明します。

  • 基本的に入院手術となることが多く、前日もしくは当日に入院します。
    (病院によって異なります)
  • 全身麻酔で手術をするため、手術前日の夜9時以降は何も食べられません。
  • 手術当日は朝から水分も禁止です(指示された時間までならお茶・水はOKとする
    病院もありますので、医師の指示に従います)。
  • 子宮口を広げるための処置(タンポンのようなものを入れる)を行います。
  • 手術着に着替えて点滴をします。
  • 手術室に入ったら、ベッドに横になり、心電図や血圧計をつけて麻酔をかけます。
  • 全身麻酔で眠っている間に手術をするため、痛みは感じません。
    手術自体は約30分で終了します。
  • 手術が終わったら、必要な処置や全身状態の確認を行うため約1時間ほど手術室で様子をみます。麻酔から覚めて問題ないことが確認されたら病室に戻ります。

手術終了後の数時間は病室のベッドで過ごし、
しっかり麻酔から覚めていること・出血が少ないこと・お腹の痛みがひどくないことを
確認し、医師の診察で問題がなければ、当日もしくは翌日に退院となります。

流産手術後の症状

手術後に気になるのが、「出血や痛みはあるのか?」ということです。

手術後1週間ほどは生理のような出血が続きます。
また、子宮が収縮することによって生理痛のような痛みを感じることもありますが、
いずれも「子宮が元に戻るために起こる症状」で、1週間ほどで落ち着きます。

流産手術後は、抗生剤・止血剤・子宮収縮剤などが処方されるので、それらをしっかりと飲むことと、決められた受診日(約1週間後)に必ず診察を受けるようにしましょう。

退院後、次回の受診までの間に「多量の出血・強いお腹の痛み・38℃を超える発熱」の
いずれかの症状がある場合はすぐに受診してください。

体と心のケア

漢方では出産を大産・流産を小産と呼びます。

これは、いずれの場合も「お腹に赤ちゃんを宿した」という事実に変わりはなく、
流産という結果になったとしても、出産したのと同じくらいお母さんの体には
負担がかかるからです。

ゆっくりと養生して体を回復させ、再び妊娠できる状態に戻してあげることが大切です。

流産の後は、必要以上に寝込んだり神経質になる必要はありませんが、
絶対に無理をしないようにしましょう。

体に負担がかかりストレスを感じてしまうようであれば仕事はお休みし、
家事や運動もほどほどに、疲れる前に休むようにしてください。

流産後の漢方のケアは、

  • 体を温める
  • 質の良い睡眠をとる
  • 栄養バランスの良い食事を摂る

以上のことを意識して、体も心もいつも以上にいたわってあげる生活を心がけます。

体を冷やすことは子宮の回復を妨げますし、体を回復させるためには
睡眠が欠かせません。

漢方では、夜11時から3時までの4時間がもっとも「内臓が回復する時間」と考え、
この時間にはぐっすりと眠りについているのが理想的です。

また、体を冷やす食べ物・飲み物は避け、体を温め血をつくる食材を
意識して摂る
ようにしましょう。

女性の体は血が基本です。血が豊富にあってこそ子宮や卵巣の機能が保たれます

流産によって失われた血を補うために、「血をつくる・増やす・巡らせる」ような食材や漢方薬を取り入れて、妊娠しやすい体づくりを心がけます。

具体的には、
  ・鶏肉
  ・レバー
  ・ネギ
  ・しょうが
  ・山芋
……などの食材がおすすめです。

反対に、
  ・生野菜
  ・夏野菜(きゅうり・レタス・トマトなど)
  ・清涼飲料水
  ・白砂糖
……などは体を冷やすため避けたほうが良いでしょう。

流産後のケアについてはこちらの記事でも紹介しています


流産は決して珍しいことではありませんが、せっかく授かった命を失う悲しみは大きく、女性は心身ともに大きなダメージを受けます。

自分を責め、不安や怒り・喪失感といった負の感情にとらわれてしまう方も多いのです。

流産という事実を受け入れるのに、時間がかかるのは当然です。

悲しみや怒りといった負の感情も、無理に抑えるのではなく自然な感情として
認めてあげましょう。

そして、体と心はつながっています。心の安定が、体の回復を助けます。

逆もまた然り、体調が整ってこそ心の安定も保てるのです。

体調が優れないときは心の状態を、心が不安定なときは体の様子を
じっくりと見つめ直すことが大切です。


【まとめ】

せっかくお腹に来てくれた赤ちゃんとの突然のお別れを受け入れられず、
「信じたくない」というのが、流産を告げられたときの率直な気持ちでしょう。

とてもナイーブな出来事であるため、その辛さを他者と共有しにくいという
問題もあります。

しかし、流産やそれに伴う処置・手術は
「体を回復させ次の妊娠に向かうために必要なケアである」ということを
忘れないでほしいのです。

決して恥ずかしいことでも、後ろめたいことでもありません。

そして、体と心は常につながっているということも忘れないでください。

体をしっかりと養生することが、心の安定につながります。

あまりにも辛いときは、医療者やカウンセラーなど専門家の力を借りることも必要です。

体と心をしっかりと休ませて、次の妊娠に向けて新たな一歩を踏み出されることを
願っています。

 

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<出典・参照元>
公益社団法人 日本産婦人科学会 index.php

公益社団法人 日本産婦人科医会 8-稽留流産の診断

国立研究開発法人 国立成育医療研究センター guide_01.pdf

国立研究開発法人 国立成育医療研究センター guide_02.pdf

日本医科大学多摩永山病院女性診療科医局 sign1_1_2.html

産婦人科診療ガイドライン 産科編2017 gl_sanka_2017.pdf

金沢大学付属病院 子宮内容除去術、流産手術パス.pdf