生理が遅れると妊活にも影響あり、原因と対処方法について

  • 不妊治療について

「生理が5日遅れていて不安…」

「生理が少し遅れることが多いけど、妊娠に影響が無いか心配…」

女性の生理に関する悩みの中で、良く聞くのが【生理が遅れること】です。

特に、毎月同じ周期で生理が来ている方は、少しでも生理が遅れると
不安に思ってしまうのではないでしょうか。

今回は、生理が遅れることで妊活に及ぼす悪い影響や、
生理が遅れる原因とその対処方法についてお伝えしていきます。

生理の周期が一定な方も、普段から生理周期が乱れがちな方も、この機会に自分の生理について少し考えてみましょう。

正常な生理の周期とは

1.通常25~38日型

生理周期は通常25日から38日程度が正常であると言われています。

これは、「25日型の人や38日型の人がいる」という意味であり
「25日の月もあれば38日の月もある」という事ではありません。

仮に前月が25日周期で今月が38日周期であれば、13日もの開きがある事になり
正常な周期だとは言えません。

以下の様な周期であれば生理不順を疑いましょう。

・生理周期が39日以上と間が長い→稀発月経
・生理周期が24日以下と間が短い→頻発月経
・3ヶ月以上生理がない → 無月経

2.全く同じ周期で来なくても大丈夫

毎月同じ生理周期の方は、生理が少しでも遅れると不安に思うかもしれませんが、
生理周期が少々乱れる事は良くあります。

周期が乱れた場合でも、前回が正常の範囲で今回が6日以内のズレであれば
大きな問題はありません。

心配であれば基礎体温を2~3ヶ月つけてみて、高温期がしっかり来ていれば大丈夫です。

生理が遅れると妊活にも悪影響

生理周期の乱れが毎月続くと、妊活にも様々な悪影響を及ぼします。

・妊活のタイミングが掴めない
・排卵日がずれてしまい予定がたてにくい
・生理が毎度遅れる事で妊娠を期待し一喜一憂してしまう
・不妊の原因である病気の可能性もある

この様な事を防ぐためにも、生理が遅れる原因は早めに特定して対処しましょう。

生理が遅れた時に考えられる原因5つ

生理が遅れた時に考えられる理由としては次の5つがあげられます。

1.妊娠している

生理が遅れた時にまず考えられる原因は、妊娠している可能性です。

普段から基礎体温を測っている方は体温の変化に注意しましょう。
生理予定日を過ぎた頃から高温期が長く続いていれば妊娠の可能性があります。

しかし、生理予定日を少し過ぎた位では、まだハッキリと妊娠であるかの
判断は出来ません。
生理予定日から1週間程経ってから妊娠検査薬を試してみましょう。


2.化学流産

生理が遅れていて妊娠検査薬で陽性反応が出ても、その後に遅れて生理が始まる
場合があります。

これは、受精卵が着床する段階までいったものの、その後妊娠を継続するに
至らなかった「化学流産」と言います。
化学流産は、流産とは言っても、医学的には流産や妊娠にカウントされず、体への負担もありません。妊娠を待ち望んでいる方にとっては、生理が少しでも遅れると早く検査を
したい気持ちになると思います。

しかし、早すぎる段階で検査薬を使うと知らずに済んだ化学流産を知るきっかけになる
ので、やはり予定日一週間後までは検査薬の使用は控るのが良いでしょう。

3.ストレスによるもの

ストレスは生理不順に深く影響します。

ストレスを溜め込んだままにしておくと、ホルモンバランスが崩れて、
排卵が止まってしまったり生理不順が起こるのです。
ストレスによる生理不順の場合は、体の他の部分にも不調が起こる事が多いので
早めに対処しましょう。

4.過度なダイエットや痩せすぎ

生理不順が起こる原因の一つとして、過度なダイエットや痩せすぎも考えられます。

極端なダイエットを行ない、その後何度か生理が遅れた…という事であれば、
食生活の見直しなどで改善出来る場合が多いです。

一方、普段からあまり食べずに痩せている女性で、
過去に何度も生理不順があるという方は、栄養不足のせいで生殖機能が
低下している可能性があります。
不妊の原因にもなるので病院にかかりましょう。

5.病気によるもの

何度も生理が遅れているのを「ストレスから来るものだろう…」と自己判断して
放置する事は大変危険です。

毎月、生理周期が乱れるのは様々な病気の可能性も考えられます。

一般的に生理不順で疑われる病気には以下の様なものがあります。

子宮内膜症
  生理不順の時に疑われるやっかいな病気の一つに、子宮内膜症があります。
  子宮内膜の組織が子宮内膜以外に出来てしまう病気で、生理周期に合わせて
  発育と出血が起こるのです。
  しかし、通常の経血の様に出口がない為、血液が固まってしまい下腹部痛や吐気、
  不妊の原因となります。

子宮体がん
  子宮体がんは子宮内膜に出来るがんの事で、生理不順や不正出血などの症状が
  見られます。この様な症状は初期の頃から見られるので、生理不順に加えて
  不正出血がある場合は、早期に病院にかかって下さい。

多嚢胞性卵巣症候群
  多嚢胞性卵巣症候群とは排卵障害の一種で、卵巣で男性ホルモンが多量に
  作られてしまい、排卵しにくくなる病気の事です。
  生理不順や生理が止まってしまうなどの症状が見られ、生理が来ていても
  排卵はしていないなど、不妊の原因となります。

どんな病気にも言える事ですが、大したことないだろう…と放っておくと、
どんどん進行していきます。

妊娠を望んでいる方もそうでない方も、生理不順が続く様であれば、
自己判断はせずに一度病院を受診して下さい。

ホルモンバランスを整えて生理の周期を改善する
4つの方法

1.基礎体温やカレンダーで生理周期を把握しておく

生理の周期を改善する為に、最も大切なのは自分の生理周期を正確に知るです。

正常な生理周期であっても月によって多少のばらつきがあるので、
正確なサイクルを知る為にカレンダーやアプリ等で記録しておきましょう。

あわせて基礎体温表をつけておくと、妊娠や病気など生理周期の異常以外の異変にも
いち早く気づく事が出来ます。

生理周期が乱れる…基礎体温表の形がいつもと違っている…など気になる事があれば
早めに病院にかかりましょう。

2.ダイエットや食生活を見直す

生理不順の直接の原因ともなるダイエットですが、
ダイエットの全てが悪い訳ではありません。

しかし、こんな自己流ダイエットをしているのであれば
排卵が止まってしまう可能性もあるので、直ちに辞めてください。

・1ヶ月に4キロ以上落とす急激なダイエット
・特定の食品だけを食べる〇〇ダイエット
・自己流の糖質制限ダイエット
・運動を全くせずに体重を落とすダイエット

日本人女性は体重にこだわりすぎたダイエットをしますが、
一度自分の身長や年齢での平均体重やBMI値を調べてみましょう。

平均から大幅に外れていない限りは、無理なダイエットは必要ありません。

肥満気味でダイエットをしたい場合は、食事制限はせずに運動で基礎代謝を上げたり
筋肉をつけて引き締めるのが得策です。

1日10分のウォーキングなど軽いものでも毎日続ければ充分な効果を得られますよ。

3.ストレス解消を心掛ける

ストレスは仕事や人間関係など日常生活で誰もが感じる事です。

仕事を辞める、人付き合いをしない、等は現実的でないので、
ストレスの元となる要因を直ぐに取り除くのは中々難しいでしょう。

ストレスを感じた時に大切なのは、充分な休息、リラックス、楽しむ事、です。

特に毎日の事である入浴と睡眠を大切に気をすると、
ストレス解消は勿論、ストレスを感じにくくなります。

・入浴のコツ
  入浴は体と心のリラックスタイムです。シャワーだけで済ませると、体の冷えから
  婦人科系の不調が起こりやすくなりますので、なるべく湯船に浸かりましょう。
  お湯の温度は高くなりすぎない様に心がけ、夏なら38℃位、冬なら40℃位の
  ぬるめのお湯にゆっくりつかりましょう。
  冷え性改善は元より、副交感神経が優位になるのでストレスも無くなります。

・睡眠のコツ
  睡眠不足が続くと、自律神経のバランスが崩れ日々のストレスを感じやすく
  なりますので、6~8時間程の睡眠を心がけて下さい。
  また、入浴後すぐは体温が高すぎて浅い眠りになり、入浴後に時間が経ちすぎても
  体温が下がりすぎて寝付きにくくなります。
  1~2時間前に入浴を済ませてから布団に入るのが最適です。

4.漢方で整える

ストレスや体の冷えから来るホルモンバランスの乱れには漢方が効果的です。

特に、生理不順の様な婦人科の悩みには以下の漢方が適しています。

当帰芍薬散
  当帰芍薬散は、産婦人科の三大漢方薬の一つです。
  血の巡りが良くなるので、月経不順、月経異常、月経痛、冷性改善などに
  用いられます。

加味逍遙散
  当帰芍薬散と同様に月経不順や月経異常などの婦人科系の不調に効果的です。
  また、ストレスや不安など心の不調にも良く使われます。


直ちに妊娠を望んでいない場合は、生理不順を改善するのに低用量ピルを処方する
お医者様もいます。
しかし、体質によっては血栓が出来るなどのリスクがある為、
まずは自然由来の優しい処方である漢方薬を試してみるのが最適です。

ピルと違って漢方薬は妊活中でも問題無く使える上に
「妊娠しやすい体を目指せる」という利点もあります。

漢方での体質改善についてはこちらの記事でも紹介しています

生理が2回以上遅れるようなら病院へ行こう

生理が少し遅れる事は良くあります。

それが日常化してしまうと「生理不順は大変な事である」という認識に欠けて、
病院にかかる方は少ない様に思います。

しかし、生理不順が長く続くという事は病気の可能性も充分に考えられるのです。

大袈裟に思うかもしれませんが、
生理が2回以上遅れてくる様であれば、一度病院にかかる事を推奨します。

大きな病気がなく、ストレスや不規則な生活が原因だとわかれば
適度な運動や栄養のある食事、漢方などで改善に努めましょう。

毎月のリズムが整うと、体や心が健康になったり、肌や髪が綺麗になったりと
女性にとって嬉しい利点も沢山あります。

また、生理周期を正しく改善する事は、妊娠しやすい体を作る第一歩です。

体が教えてくれているサインを無駄にする事なく、
健康に過ごせる様に自分の生理周期をしっかり把握しましょう。

<出典・参照元>
南東北グループ医療法人社団三成会新百合ケ丘総合病院 これって月経不順?不正出血?

日本産科婦人科学会 産科婦人科の病気

日本産婦人科学会 子宮内膜症とは

放射線医学総合研究所 子宮体がんの放射線治療

島根大学医学部産科婦人科 多嚢胞性卵巣症候群

東邦大学医療センター大森病院臨床検査部 ストレスと月経不順