男性不妊の原因にも!更年期は男性にも起きる!

  • 不妊治療・婦人科

女性は、年齢とともに卵巣機能が低下し、更年期が訪れます。そして、50歳前後で閉経します。この更年期には、更年期症状と呼ばれるさまざまな症状が出ます。ほてりや発汗、イライラなど症状の種類や程度には個人差がありますが、日常生活に影響を与えるぐらい深刻な状態になることもあります。

実は、この更年期は男性にも起こることをご存知でしょうか?男性更年期は、性欲の低下やED(勃起障害)などの症状が出ることがあり、夫婦生活を営むこと自体が難しくなる場合があります。


この記事では、

  • 男性更年期とは
  • 男性更年期の症状について
  • LOH症候群について
  • 治療法

について、ひとつずつ詳しくお話ししてきたいと思います。

 

男性更年期とは?

男性には、女性のような閉経はありませんが、男性にも更年期は存在します。女性の更年期は、閉経に向けて女性ホルモンが急激に減少することが、発症する原因になります。

それに対して男性更年期は、加齢によって男性ホルモンが緩やかに低下することが大きな原因になります。ただし、必ずしも男性ホルモンの低下が原因になるわけではありません。男性ホルモンの低下以外に、ストレスや過労が原因になる場合もあります。また、うつ病などの神経科領域の病気や、成長ホルモンや副腎皮質ホルモンなどの内分泌系の異常が原因になることもあり、原因がいろいろあります。


症状の出方も女性の更年期とは異なっています。女性の更年期は、はっきりとした自覚症状が出やすいですが、男性は緩やかに症状が出るため気づきにくいのが特徴です。なんとなく、最近からだが重い、イライラすることが増えたという症状が実は更年期症状だったということもあります。

 

そして、更年期の発症年齢も男女で少し違っています。女性の更年期は平均発症年齢が45歳頃なのに対して、男性の更年期は40歳頃と女性より早く発症します。

近年の晩婚化によって、男性の初婚年齢も年々上昇しているため、妊活時期と更年期が重なることも少なくありません。女性の恒例妊娠・出産の難しさがよく話題にされますが、男性も更年期症状によって妊娠が難しくなるケースがあることを知っておきましょう。

男性更年期は、治療によって症状が改善する可能性が高いです。早めに気づいて受診することで、妊娠への希望を繋ぐことが期待できます。では、具体的にどんな症状が出れば男性更年期を疑うのでしょうか?

 

男性更年期の症状は?

男性の更年期症状と女性の更年期症状はよく似ています。

女性更年期と同じく、男性更年期にも自律神経失調症状がみられます。
ただ、女性の場合は、のぼせやイライラの症状が多く見られますが、男性の場合は疲労や不眠の症状が主になります。

男性更年期に見られる症状は、下記のようになります。

◼︎精神面や心理面の症状

・落ち込み、抑うつ、イライラ、不安、神経過敏

・興味や意欲の喪失

・やる気が出ない

◼︎身体面の症状

・発汗、ほてり、のぼせ、寒気

・めまい、頭痛

・睡眠障害(寝付きが悪い、睡眠が浅い、朝早く起きるなど)

・記憶力や集中力の低下

・疲労感

・背中や腰の痛み、関節痛、筋肉痛

・頻尿

・便秘

◼︎性機能関連の症状

・性欲低下

・勃起障害(ED)

・射精障害

・朝勃ちがなくなるなど

さらに男性更年期は、糖尿病やメタボリックシンドロームなどの生活習慣病や、心筋梗塞などの致死的な病気を引き起こす可能性のある「LOH症候群」が原因の場合があります。

 

LOH症候群とは?

男性更年期の原因として、LOH症候群という病気が注目されています。

LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群:late onset hypogonadism)は、 加齢に伴う男性ホルモンの低下によって、更年期症状などのさまざまな症状が起こる状態をいいます。

テストステロンなどの男性ホルモンは、性機能だけでなく、毛髪の育成や筋力・血液成分の維持、骨の成長など、さまざまな器官に影響を与える重要なホルモンです。
この男性ホルモンが低下することで、筋肉量が減少したり、骨がもろくなる、性機能が障害されるなどの影響が出る場合があります。

性機能の低下には、勃起障害(ED)、射精障害、性欲の低下などが含まれ、不妊の原因になることがあります。勃起障害は膣内への挿入が不可能になり、射精障害は膣内での射精ができないため、妊娠が困難な状態です。妊娠を希望する場合には、適切な治療が必要になります。

また、男性ホルモンの低下は、内臓脂肪の増加や動脈硬化のリスクの上昇を引き起こし、糖尿病や肥満・メタボックシンドロームなどの生活習慣病の原因にもなります。
さらに肥満は、男性ホルモンを減少させることがわかっていますので、悪循環が続き、さらには心筋梗塞などの致死的な心臓や血管の病気を発症するリスクにも影響します。このような状態は、命に関わる可能性があります。さらに、認知症の発症にも影響することがわかっており、中高年以降の人生を左右することにもなります。

女性の更年期は閉経後5年程度で症状が落ち着きますが、LOH症候群による男性更年期は終わりがありません。自然に治るものではないため、病院での治療が必要になります。

 

男性更年期の治療法は?

男性更年期は、原因や症状によって、治療法が変わってきます。

男性ホルモンの値を検査し、男性ホルモンの値があまり低くない場合には、男性ホルモンの低下以外の原因を調べることになります。ストレスや過労が原因と疑われる場合には、十分な休養と栄養バランスの整った食事、適度な運動が必要になります。

うつ病などの精神科領域の病気が原因の場合には、抗うつ薬や抗不安薬などの薬物療法や、カウンセリングなどが行われます。

LOH症候群などの男性ホルモンの低下が見られる状態の場合には、男性ホルモンの補充療法が行われる場合があります。男性ホルモン補充療法は、ED治療にも有効です。

EDなどの性機能の低下の治療には、勃起障害治療薬(バイアグラなど)を処方される場合があります。

現在、男性更年期外来やメンズヘルス外来など、男性更年期を治療するための診療科がさまざまな病院で新設されています。日本Men’s Health医学会のメンズヘルス外来一覧には、100以上の病院・クリニックが登録されていますので、お近くの病院を探す際に便利です。

思い当たる症状がある場合には、これらの診療科を受診することが大切です。男性ホルモンの検査は、泌尿器科でも可能ですので、お近くのクリニックに問い合わせてみましょう。

 

【まとめ】

更年期は男性にも起こります。男性更年期は疲労感や不眠、性機能の低下を引き起こし、夫婦生活にも影響を及ぼすため、不妊の原因になります。

不妊の一因である男性の性機能の低下は、仕事や人間関係のストレス、過労が原因と思われがちですが、LOH症候群などの男性更年期が原因になることを覚えておきましょう。

また、男性更年期症状を引き起こすLOH症候群は、性機能の低下だけでなく、命に関わる影響が出る場合があり、今後の人生のためにも早めの受診が大切になります。

男性更年期は、本人が辛いだけでなく、家族や仕事での人間関係にも悪影響をもたらします。ご主人の様子が最近おかしいなと感じたら、男性更年期の可能性があることを教えてあげてください。そして、病院への受診を勧めてみましょう。

今の不調が治る方法があることを知れば、きっと受診する気になってくれることでしょう。

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<出典・参照元>

労働衛生局 男性・女性の更年期障害

加齢男性性腺機能低下症候群診療の手引き 

日本Men’s Health医学会 メンズヘルス外来一覧

日本内分泌学会 男性更年期障害