偽閉経療法ってどんな治療?副作用や妊娠の可能性についても解説!

  • 不妊治療・婦人科

婦人科の治療に、「偽閉経療法(ぎへいけいりょうほう)」というものがあります。

文字通り、偽の閉経状態を作ることで病気を治す治療法です。

言葉そのものは知らなくても、今まで受けていた治療が偽閉経療法だったということがあるかもしれません。


偽閉経療法は、様々な病気に効果がありますが、一方で副作用もあります。

また、妊活をしている人にとって、偽閉経療法後に妊娠できるのかは気になるポイントです。


そこで今回は、

・偽閉経療法とはどんな治療なのか

・偽閉経療法で治療できる病気や対象になる人

・偽閉経療法の進め方

・偽閉経療法の副作用について

・偽閉経療法の後は妊娠できるのか

について、解説します。

偽閉経療法について不安を感じている人や、妊活している人の参考になれば幸いです。

 

偽閉経療法とはどんなもの?

偽閉経療法とは、薬で女性ホルモン(エストロゲン)の分泌を抑え、生理を止めることで病気を治療する方法です。

「GnRHアゴニスト」と呼ばれることもあります。

脳にある下垂体から分泌される性腺刺激ホルモンを低下させ、エストロゲンの分泌を抑制します。

薬を使って閉経に近い状態までエストロゲンを低下させるため、このような名前がつきました。


エストロゲンには、子宮内膜を厚くしたり肌のツヤを良くしたりと、女性にとって大切な役割があります。

一方で、エストロゲンの分泌が増えることで、悪化する病気があります。

詳しい内容は、次の項目で紹介します。

 

偽閉経療法が適応になる病気や人は?

1.偽閉経療法が適応になる病気

・子宮筋腫

子宮筋腫は、子宮にできる良性の腫瘍で、こぶのような形をしています。

主な症状は、強い生理痛と経血量の増加です。

妊娠しにくい、流産しやすいなど、妊活している人にとって厄介な病気でもあります。

30歳以上の女性の20~30%に見られるほど、発生頻度の高い病気です。

筋腫は、エストロゲンの分泌増加に合わせて大きくなるため、偽閉経療法が適応になります。

 

・子宮内膜症

子宮内膜症は、子宮の内側にある内膜がそれ以外の場所にもできる病気です。

主な症状は生理痛で、その他には生理時以外の下腹部痛や腰痛などが挙げられます。

妊娠できる年代の女性のうち、5~10%が子宮内膜症を患っているというデータがあります。

子宮筋腫同様、不妊の要因となる病気です。

子宮内膜症も、エストロゲンの増加と共に増殖するため、治療法のひとつとして偽閉経療法があります。

 

・子宮腺筋症

子宮腺筋症は、子宮内膜が子宮筋層の中にできる病気です。

子宮筋腫や子宮内膜症と合併することが多く、40歳代に患う人が多くいます。

主な症状は、激しい骨盤痛や経血量の増加です。

子宮筋腫や子宮内膜症に比べると治療のエビデンス(科学的根拠)は少ないですが、エストロゲンの増加により病気が悪化することから、偽閉経療法の対象となります。

 

※がんによる卵巣へのダメージを防ぐ

上記の病気とは治療目的が異なりますが、卵巣の保護を目的として偽閉経療法が行われることがあります。

がんの治療法には、化学療法(抗がん剤)や放射線療法などがあります。

しかし、これらの治療を行うと、副作用で卵巣機能にダメージを与え、妊娠しにくくなってしまいます。

このような状態になるのを防ぐため、がんの治療前に偽閉経療法を行い、卵巣を保護します。

ただし、この場合の偽閉経療法は保険適応外です。

 

2.偽閉経療法が適応になる人

偽閉経療法は、エストロゲンの分泌増加によって悪化する病気に対して行われます。

それをふまえて、適応になる人は以下の通りです。

・40代後半以降の人

40代後半以降で閉経が近づいている人は、偽閉経療法の適応になります。

閉経になると上記の病気は治るので、閉経がくるまでのつなぎとして偽閉経療法が行われます。

 

・手術を受ける予定がある人

手術で病気の部分を切除する前に、一時的に偽閉経療法を行うことがあります。

偽閉経療法で病気の部分をあらかじめ小さくすることで手術をスムーズに進めることができ、患者さんの負担も減らせます。

 

偽閉経療法の進め方は?

偽閉経療法には、点鼻薬と注射の2種類があります。

点鼻薬は、毎日決められた回数を鼻のなかにスプレーします。

よく使われる薬には、スプレキュアやナサニールなどがあります。

 

注射の場合は、4週間に1回のペースで行います。

皮下注射で、スプレキュアMPやゾラデックスなどの薬があります。

 

点鼻薬にするか注射にするか、迷う人もいると思います。

副作用の出方や薬の価格などに違いがあるので、医師の説明をよく聞いたうえで選択しましょう。

 

偽閉経療法の副作用は?

偽閉経療法には、いくつかの副作用があります。

 

・更年期症状

薬で閉経に近い状態にするため、更年期症状が出ることがあります。

具体的には、ほてり、頭痛、めまいなどが挙げられます。

 

・骨粗しょう症

骨粗しょう症も、偽閉経療法の代表的な副作用です。

骨は新陳代謝を繰り返しており、エストロゲンには骨を作る細胞と壊す細胞のバランスを調整する機能があります。

偽閉経療法によりエストロゲンが低下することで、この機能が働かなくなり、骨粗しょう症を引き起こします。

 

・不正出血

偽閉経療法を初めて間もないときに、不規則な出血がみられることがあります。

 

このような副作用があるため、偽閉経療法ができるのは長くても半年間です。

その後は、他の治療法を検討するか、薬の量を減らして治療を続けます。


副作用を緩和するために、対症療法(それぞれの症状を緩和させる治療)を行ったり、骨粗しょう症の薬を内服することもあります。

 

偽閉経療法後、妊娠できるの?

偽閉経療法は薬で閉経に近い状態にするため、妊活している人は妊娠できるかどうか不安になるかもしれません。

結論から言うと、偽閉経療法を中止すれば生理が再開するので妊娠できます。

治療中は、閉経状態になるため妊娠できません。

 

ただし、問題点もあります。

偽閉経療法は病気そのものを完治させる治療法ではありません。

病気の部分を小さくして、不快な症状を抑える治療法です。

子宮内膜症や子宮筋腫は、生理が繰り返されるたびに進行し、閉経まで完治しません。

そのため、子宮内膜症や子宮筋腫といった病気は偽閉経療法を中止すると少しずつ大きくなり、元の状態に戻ります。

そうなると、再び不快な症状が出てきますし、病気の影響により妊娠しづらい状態になります。

 

妊娠を希望している人には、手術で病気の部分のみを切除する治療法があります。

現在では、腹腔鏡での手術も行われるようになり、開腹手術よりダメージが少なく手術が受けられるようになりました。

この場合、出血が多くなったり、直接見ても分からないくらい小さな病変が取り残される可能性もあるため注意が必要です。


病気の重症度によって、子宮を全て摘出しなければならないこともありますが、まずは医師に妊娠を希望していることを伝えましょう。

【まとめ】

偽閉経療法は、薬で症状が緩和できるので、病気も治療できると思われがちです。

しかし、実際には一時的に病気の部分を小さくするのみで、完治はできません。

様々な副作用もあるため、20~30代の人が偽閉経療法を受ける場合にはより一層注意が必要です。

偽閉経療法の特徴や副作用を知ったうえで選択しましょう。


もしかすると、診察のとき医師に自分の考えを言うのが苦手な人もいるかもしれません。

忙しそうな雰囲気があると、余計話しづらいと感じますよね。

しかし、自分の理想とするライフスタイルを医師に伝えることで、ぴったりな治療が選べます。

特に、妊娠・出産は女性にとって大切なイベントです。

治療と両立できるかどうか、医師と一緒に検討しましょう。

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<出典・参照元>

日本産科婦人科学会 子宮筋腫

女性の健康推進室 ヘルスケアラボ 子宮内膜症

産婦人科診療ガイドライン-婦人科外来編2017 p217

産婦人科診療ガイドライン-婦人科外来編2017 p94

指宿医療センター 女性ホルモンと骨粗しょう症