日本女性は痩せ過ぎている?!痩せによる栄養不足は赤ちゃんにも悪影響です

  • 不妊治療・婦人科

女性なら一度は「痩せてきれいになりたい!」とダイエットに励んだ経験があるのではないでしょうか?

ダイエット自体は決して悪くないのですが、問題は間違った方法で健康を害する女性が増えていることです。


女性の「痩せ型志向」は世界的にも問題視されていて、パリコレで有名なフランスは「痩せすぎモデルの活動を禁止する法律」があるほど。

さらに、女性の痩せすぎは自身の健康だけでなく、将来生まれる赤ちゃんの健康にも影響するといわれています。


今回は「女性の痩せと妊娠」をテーマに、痩せと栄養不足が及ぼす妊娠と赤ちゃんへの影響について考えたいと思います。

飽食の時代に、どんどん痩せていく日本の女性

突然ですが、あなたのBMIはどれくらいですか?
ご存じない方は、ぜひ計算してみてください。

BMIは痩せや肥満といった体格を客観的に表す指数で、

BMI=【体重(kg)÷身長(m)²】で計算できます。


18.5未満が痩せ、25以上が肥満、22前後が病気になりにくい理想的な値です。

ちなみに、適正体重は【(身長m)2 ×22】で計算できます。


日本人女性の平均身長158cm・平均体重52kg(2016年度)で計算してみると、

BMIは52÷(1.58)²=20.8

適正体重は(1.58)²×22=54.9kg

…となります。


平均体重は適正体重より−2.9kg少なく、BMIも理想値の22より若干低いという結果になりました。

さらに、「2019年 国民健康・栄養調査」によると、20代女性の5人に1人がBMI18.5未満の「痩せ型」に当てはまり、日本女性の「痩せ型志向」は世界の先進国の中でも顕著だといわれています。


痩せ型の人は、多くの場合において栄養が足りていません。食べる量が少ないから痩せるのです。

先述の「国民健康・栄養調査」では、20代女性の必要エネルギー量が1日あたり1950kcalであるのに対し、平均は1600kcalという結果でした。

ダイエットによる食事制限以外にも、多忙やストレスからくる欠食・偏食といった食生活の乱れ、喫煙などが影響していると考えられます。


経済の発展とともに食が豊かになり、肥満やメタボが社会問題となっている中で、若い女性だけが逆行して栄養不足に陥っているのが近年の日本の現状です。

しかも、20〜30代の「妊娠適齢期」である女性が栄養不足に陥っていることは、社会的にも大きな問題だといえます。

女性が痩せると、生まれてくる赤ちゃんも小さくなる

妊娠中や授乳中の栄養が大切であることは広く知られています。

しかし、若い女性の多くが栄養不足である今、「妊娠してから」ではなく「妊娠する前から」栄養面のケアをしておくことが重要です。


日本の平均出生体重(生まれたばかりの赤ちゃんの平均的な体重)は1970年代後半をピークに下降の一途をたどっていて、近年では約1割の赤ちゃんが低出生体重児(2500g未満)というデータがあります。


女の赤ちゃんに関しては2000年代に入ってからずっと3000gをきっていて、赤ちゃんの低体重は母親である女性の痩せ・栄養不足と深く関係しているのです。


平均出生体重はその国の経済状況を反映しているといわれ、食料不足が深刻な発展途上国であれば赤ちゃんは小さく・経済が安定し食料が豊富な先進国であれば大きく生まれるというのが一般的です。

日本のように、先進国で食料も豊富な環境にありながら、低体重で生まれる赤ちゃんが増えているというのは非常に珍しいケースといえます。


このような現象が起きるのは、「太るから食べない」「食べなければもっと痩せられる」という痩せ型志向の女性が増えていることや、仕事の忙しさやストレスで「食べられない」女性が増えいているからと推測されます。

お腹の中の赤ちゃんは、母親以外に栄養を得る手段がありません。

母親が痩せて栄養不足の状態では、赤ちゃんも小さくなってしまうのは当然のことといえるでしょう。


母親の栄養状態は、生まれてくる赤ちゃんの将来にも影響する

妊娠中の母親の栄養状態と、生まれてくる赤ちゃんの健康状態の関連性について多くの研究報告がされていますが、そのひとつに「将来の健康や特定の病気へのかかりやすさは、胎児期や生後早期の環境の影響を強く受けて決定される」というものがあります。

簡単にいえば、「生まれてくる赤ちゃんの体質や病気のかかりやすさは、胎児期から生後早い段階での環境の影響を受ける」ということです。


たとえば母親が極端に痩せて栄養不足の場合、胎内の赤ちゃんもその影響を受ける可能性があり、遺伝子の働きが変化することによって将来的に肥満・高血圧・糖尿病・心臓病といった生活習慣病のリスクが高くなるといわれています。

このため、日本産婦人科医会は「小さく産んで大きく育てようとしないでください」という注意喚起を出しているほど。

世間では、お産が楽であるという理由から「小さく産んで、大きく育つ」のは良いことだと考えられてきましたが、じつはまったく逆なのです。


また、栄養状態が悪いことはそれだけで妊娠にとってマイナスです。

食事制限で不足しがちなのがタンパク質とコレステロールですが、この2つは妊娠するためにとくに重要な栄養素だからです。

タンパク質は体をつくる土台となる栄養素であり、コレステロールはホルモンや細胞膜の原料となって、ほかの栄養素の吸収を助けます。

また、カルシウム・鉄・葉酸・亜鉛・ビタミンの不足は妊娠力に影響するだけでなく、妊娠できたとしても流産・早産・胎児発育不全などのトラブルを起こしやすいことがわかっています。


お腹の中の赤ちゃんは、母親の栄養に頼らざるを得ません。

ダイエットをするのであれば、カロリー制限よりも栄養バランスのとれた食事を3食しっかり食べて、有酸素運動(ウォーキングや軽いジョギングなど)を生活の中に取り入れることでエネルギーを消費し、代謝と血流を良くするほうが断然健康的です。

【まとめ】

極端なダイエットは体だけでなく心のバランスを崩し、自律神経やホルモン分泌の変調をきたします。

さらに、母親となる女性の痩せ・栄養不足は、不妊・流産・早産・低出生体重児といったトラブルを引き起こす原因となり、妊活にとってはマイナスでしかありません。

これから妊娠・出産を希望する女性はとくに、生まれてくる赤ちゃんの将来的な健康問題も念頭に置いて、ご自身の栄養面を見直してみましょう。

すでに妊娠している女性も、「今からでは遅い」ということはありません。

もし妊娠中の体重が増えすぎることを恐れて偏った食事制限をしているようなら、「3食バランス良く食べる」ことからはじめてください。

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<出典・参照元>
平成29年度国民健康・栄養調査結果の概要(厚生労働省)

厚生労働省 厚生統計要覧(平成30年度)

データから考える不妊症・不育症治療(竹田省 他 メディカルビュー社)

昭和大学DOHaD班

糖尿病ネットワーク

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