性交中や性交後に子宮が痛いのは病気?夫婦生活の悩みを解消してスムーズな妊活を

  • 不妊治療・婦人科

妊活を行う女性にとって、性交中の痛みは大きな問題です。

夫婦生活の悩みは人には相談しにくいもの。

そのため、性交時の痛みが病気によるものなのか個人差によるものなのか、判断がつかないまま時間が立ってしまうケースも少なくありません。

しかし、性交中や性交後の子宮の痛みを放置してしまうと、症状が悪化して不妊の原因となることもあるのです。

そこで、性交時の痛みについて、考えられる原因をひとつずつ解説していきます。

また、病院で出来る治療や自分で出来る性交痛の対策についてもお伝えします。

痛みの原因がわからずに不安に思っている人や、性交痛による夫婦生活の悩みを抱えている人の参考になれば幸いです。

性交中に子宮が痛い?性交痛の原因とは

性交痛の原因はひとつではありません。

子宮が生理痛のようにズキズキと痛むのか、膣の入り口が痛いのか、では原因はまったく異なります。

予想されるおもな原因を一つひとつ解説していきますので、思い当たることがないかチェックしてみてください。

1.婦人科系の病気によるもの

性交痛の原因として、まずはじめに考えなくてはならないのは婦人科系の病気によるものです。

考えられる原因としては、以下のような病気があげられます。

子宮内膜症

子宮筋腫

子宮頸がん

子宮周囲の癒着

子宮や膣の奇形

性感染症

クラミジアなどの性感染症、あるいは子宮内膜症が原因の場合、性交時のみではなく排便や排尿の際にも子宮がチクチク痛むことがあります。

また、子宮頸がんや子宮筋腫といった手術が必要な病気が潜んでいることも少なくありません。


これらの病気を放置してしまうと、重症化してしまったり不妊の原因となったりします。

「潤い不足による膣の痛み」ではなく「子宮が痛い」とハッキリとわかる時は、一度婦人科を受診しましょう。

2.元々の体質によるもの

生まれつき膣が厚く伸びにくい「処女膜強靭症」の人は、性交時に強い痛みを感じることがあります。

処女膜強靭症ではなくても、膣が狭いことが原因で痛みが生じていることも考えられます。

挿入時にあまりにも痛みが強い、毎回傷が出来るといった場合は、レディースクリニックや婦人科、婦人科形成外科などで相談しましょう。

3.ストレスや緊張からくるもの

性交痛の原因として多いのが、ストレスや緊張から来る痛みです。
体が充分リラックス出来ていないと、挿入時や性交中に痛みが出ることがあります。

とくに、妊活を行っている女性は「排卵日に夫婦生活を持たなくてはならない」「失敗出来ない」といったストレスが多いものです。

本来であれば、夫婦のコミュニケーションとしてリラックスして妊活に望みたい所ですが、タイミング法に多少の心的ストレスがかかるのも無理はありません。

子宮が痛いというより、挿入時や性交中に膣の入口や全体が痛い場合は、ストレスによる可能性も考えて下さい。

4.冷えや血行不良によるもの

健康な女性であっても、生理前後や排卵前後に子宮が痛くなることがあります。

そこに冷えや血行不良がくわわった場合、痛みはさらに強くなります。

性交時にいきなり子宮が痛くなったのではなく、鈍い痛みが周期的に来る時は、排卵痛などの痛みが強く出ている可能性が考えられるでしょう。

冷えや血行不良で、ただちに病気や不妊に繋がるわけではありませんが、妊娠しやすい体作りや痛みの解消のためにも改善する必要があります。

5.更年期によるもの

一般的に更年期は45歳~55歳くらいの時期に起こりやすいと言われていますが、個人差があるため、それより早くに起こることもあります。

更年期には、エストロゲンという女性ホルモンの分泌が減少するので膣が乾燥しやすくなります。

膣粘膜ももろくなるため、少しの摩擦でも傷や炎症が起こってしまい、それが痛みの原因となるのです。

35歳以降で妊娠を希望される方は、適切な治療とともに性交痛の改善もはかりましょう。

6.出産後

産後は、ホルモンバランスの変化や育児疲れから、膣内が乾燥しやすくなります。

また出産時の痛みや会陰切開の傷があることから、精神的な不安も大きく、はじめのうちはリラックスして夫婦生活に望めないことも少なくありません。

時間をおけば解消されることも多いですが、夫婦生活がスムーズにいかないことが原因でセックスレスにおちいることも考えられます。

二人目のお子さんを望まれる場合は、早めの対策が必要です。

7.パートナーとのコミュニケーション不足

パートナーとのコミュニケーション不足が、性交時の痛みの原因となっていることも考えられます。

「妊活に協力してもらっているから痛いはと言えない」「タイミングの合う日なので痛くても我慢している」という人は、案外多いものです。

パートナーとしっかりコミュニケーションをとり、改善をはかりましょう。

8.疲労や寝不足によるホルモンバランスの乱れ

疲労や寝不足でも、更年期や産後と同じようにホルモンバランスが乱れてしまいます。

この場合は、膣内の乾燥がおもな原因となっているため改善しやすいです。

しかし、極度の疲労や寝不足が続くと「無排卵月経」が起こるなど、不妊の原因となることもあるので注意しましょう。

ストレスなく妊活を行うために、性交痛を解消する方法

性交時の痛みを緩和出来れば、ストレスなくスムーズな妊活が行えます。

病院で受けられる治療や、おすすめの潤滑ゼリーの選び方、自分で出来る体質改善など、性交痛を解消するさまざまな方法についてお伝えします。

1.病院で受けられる治療や対策

病気や感染症の治療

子宮内膜症や子宮筋腫は、薬やホルモン剤、場合によっては手術が必要となることもあります。

医師の指示にしたがって正しく治療を進めれば症状が改善され、妊活を行うことも可能です。

また、外陰部や膣の炎症が原因となっている場合や、クラミジアなどの性感染症にかかっている場合も、病院で適切な治療を受けなくてはなりません。

症状が軽いと、再診にかかることなく薬の服用をやめてしまう人がいますが、感染症が治りきっていないと症状が悪化します。

自己判断はせずに、しっかり治療を終えてください。

・処女膜切開術

処女膜強靭症や生まれつき膣が狭い体質で、どうしても性交がスムーズに行えない場合は「処女膜切開術」を受けることも出来ます。

手術を取り扱う病院は限られますが、保険診療が適応となる場合もあります。

 

2.潤滑ゼリー(ローション)を使用する

潤い不足による性交痛には、潤滑ゼリーの使用がおすすめです。

潤滑ゼリーは、ドラッグストア・コンビニ・総合ディスカウントストアなどで購入することが出来ます。

雑貨売り場や男性向けの売り場にも置かれていることがありますが、中には品質の悪い商品もあるため注意が必要です。

妊娠検査薬や基礎体温計のあるコーナーに並んでいる商品だと、安心して使えますよ。

店頭で購入しにくくければ、インターネット通販でも購入可能です。

産婦人科医師に推奨されている商品や、病院・診療所で取り扱っているものなら安全です。

3.規則正しい生活でホルモンバランスを整える

生活習慣を改善してホルモンバランスを整えれば、性交痛の改善と共に、妊娠しやすい体も作れて一石二鳥です。

健康的な食事、適度な運動、質のよい睡眠を心がけましょう。

それぞれのポイントについて簡単に解説します。

・和食中心のバランスのよい食事

女性はダイエットを行う方が多いですが、無理なダイエットはホルモンバランスを乱す恐れがあります。

パンやご飯で炭水化物、野菜や果物からビタミン・ミネラル、お肉や魚でタンパク質をしっかりとりましょう。

しかし、妊活中は太りすぎもよくありません。

揚げ物やカロリーの高い洋食より、和食中心の食生活がおすすめです。

赤ちゃんの先天性異常の防止や妊娠初期の貧血にそなえて、葉酸サプリや鉄分のサプリも積極的にとりましょう。

ウォーキングやストレッチなどの適度な運動

運動不足も、ホルモンバランスの乱れや疲れやすさに繋がります。

日常生活でほとんど運動をしていない人は、ウォーキングやストレッチなど体を軽く動かすことからはじめましょう。

毎日少しずつでも運動を続けていれば、激しい運動を行う必要ありません。

質のよい睡眠

体の疲れを取るには、睡眠の質をあげることが大切です。

睡眠前の二時間は、飲食・激しい運動・入浴を控えてリラックスして過ごしましょう。

寝る直前までスマホやパソコンを見ているのも、よくありません。

就寝1時間前には部屋の電気を暗くして、安眠しやすい環境作りを心がけましょう。

4.食べ物や漢方で冷えや血行不良を解消する

冷えや血行不足を解消すれば、排卵痛や生理痛が軽くなったり性交時に膣が乾燥しにくくなります。

冷えを根本から改善するには、体の中から温めるのが一番です。
血行改善に効果の高い食べ物は以下のとおりです。

体を温める食材一覧

・人参やゴボウなどの根菜

・生姜

・ネギ、ニラ、ニンニク

・リンゴ、ミカン、モモ

・黒豆、小豆、ピーナッツ

・赤身の魚、小魚

・醤油、味噌、蜂蜜


逆にレタスやキュウリ、トマトなど生で食べられる野菜の多くは「体を冷やす食材」です。

野菜を生のままサラダとして食べることが多い人は、スープなど温かく調理して食べましょう。


また、冷え対策には漢方薬を使って血をおぎなったり、血の流れをよくすることも効果的です。

「活血薬」や「補血薬」と呼ばれる漢方で血流改善を行えば、排卵痛や生理痛の痛みを改善出来るとともに、妊娠しやすい体作りを目指せます。


漢方薬は凄く高いもの、というイメージを持たれる人は多いのですが、漢方薬には保険が適応されるものも多くあります。

漢方薬は妊娠中の風邪薬としても処方されるくらい、体によい自然なものです。

処方してもらう際は、信頼出来る先生にかかってくださいね。

また、日常的にあまり水分を摂らない人は血液の循環が悪くなり、膣が乾燥しやすくなります。

冷たいお茶は体を冷やしてしまうので、漢方の薬膳茶を飲むのもお勧めです。

5.パートナーに痛みがあることを伝える

「痛みがあるのは自分が悪い」と思い込んでいたり「痛みがあることをなかなか伝えられない」という女性は、パートナーとしっかりコミュニケーションをとる必要があります。

とはいえ、単に「痛い」と言うと、男性が自信を無くしてしまうことも。

摩擦による痛みなのか、膣が狭いために痛みが生じるのか、具体的に伝え「潤滑ゼリーを使う」「挿入を浅く行う」などの工夫を行ないましょう。

6.排卵日以外にも夫婦生活を持ってみる

タイミング法で妊活を行っている夫婦は、男女ともにプレッシャーがあるものです。

「排卵日だから失敗出来ない」「チャンスを逃したくない」という、不安や緊張から来る性交痛であれば、一度排卵日から思いきり外れた日に夫婦生活を持ってみましょう。

「最後まで出来なくても大丈夫」「コミュニケーションとして行う」と割りきっておけば、緊張せずに夫婦生活に望めます。

一度緊張や不安をなくせられれば、タイミング法での妊活もスムーズに進められます。

7.ストレスコントロールをする

過度なストレスは、スムーズな夫婦生活のためにもよくありません。

仕事や人間関係のストレス。妊活や周りのプレッシャーによるストレス。性交痛によるストレス。

これらが重なってしまうと、生理が止まったり妊活そのものに支障が出てくる恐れもあります。

ストレスは、体に影響が出るまで放っておかず、小出しに解消してコントロールすることが大切です。

とくに妊活時のストレス解消は、ご夫婦ふたりで楽しめるものがよいでしょう。

電車やバスで日帰り旅行に行ってみたり、近場の温泉に訪れたり、体を動かすのが好きならサイクリングやボーリングもいいですね。

夫婦生活を行う前に、ひと息おいてリラックスすることも時には必要ですよ。

夫婦生活のストレスをなくしてスムーズな妊活を行おう

痛みの大小に関わらず、性交時の痛みを我慢しているという女性は、意外に多いのではないでしょうか。

まずは、体質作りや潤滑ゼリーの使用など自分で出来る対策を試し、それでも改善しないようであればパートナーと話し合うことが大切です。

痛みが病気によるものであれば、いち早く治療を行わなくてはなりません。

子宮がズキズキ痛い、排尿時も痛いなど、気になる症状があれば、一度病院にかかりましょう。

スムーズな妊活のため、はもちろんのこと「ご自身の健康な体作り」や「パートナーと良好な関係を築くため」にも、性交痛は我慢せず治療や対策を行ってくださいね。

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<出典・参照元>

子宮内膜症について 持田製薬株式会社

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