〈医師監修〉大切な「生理の仕組み」を知ろう!【自分で治す婦人科講座】

  • 婦人科講座

産婦人科医 依子先生と語る「自分で治す婦人科講座」

病気を知ることは、自分で治すための大切な一歩。

病気やその症状で悩んだ時、病院に行きますよね。
病院にいって「あなたはこういう病気です」と言われる。

だけど、その病気のことをよくわかっていなかったり、
治療の選択肢をよく理解しないまま治療をしていたり。

いろいろ聞きたいことがあるけれど、
結局お医者さんには質問できない──。

それはすごくもったいないことだと思う。
そんな想いから始めた「自分で治す婦人科講座」

産婦人科医の駒形依子先生と、婦人科専門の漢方薬剤師の堀江昭佳が、
西洋医学と東洋医学の両面から、病気について説明します。

今回は、まず知っておきたい!
「生理の仕組み」についてです。

堀江昭佳が詳しくお伝えいたします!

 

「生理の仕組み」について

堀江
今回はまずぼくが、生理の仕組みなど基本的なことをお話しします。一般的なお話だけど、ある程度概念としてわかってから話を聞くのではだいぶ違ってきます。

◆そもそも「生理」とは?

堀江
基礎体温つけてますか?
堀江
基礎体温は大事です。基礎体温表を診ると、その人の状況がだいたいわかるんです。
堀江
子宮腺筋症や子宮内膜症がある人の線はすっごいガタガタの波になります。一つ覚えてほしいのは、低温期は36.2℃~36.3℃くらいということ。36.0℃を下回るのは、低すぎるということです。
堀江
年齢的に、40代を超えたり、不妊治療を長くしている人に多いんですけど、36.5℃をいつも超えてくるのもあまり良くないです。36.2℃~36.5℃、この温度がちょうどいいです。
堀江
低温期は14日くらい続きます。14日目になって体温が上がって、その時には36.7℃を超えてほしい。それが9日以上続くといいです。もちろん個人差はありますので、一つの目安としてください。
堀江
高温期も14日くらい続いて、それが過ぎると体温は下がります。
堀江
生理というのは、出血しているわけではないです。子宮内膜が毎月生まれ変わり、それが毎回剥がれ落ちます。純粋に血だけではありません。だから生理の血は固まらないのです。
堀江
婦人科の病気がある時以外、基本的に生理痛の原因は、「冷え」か「血流の悪さ」です。漢方を使っても痛みが取れない場合は病気を疑います。漢方を使うと痛みはなくなるので。
堀江
生理の時、3つのポイントがあります。1つ目は、血の色が明るい。ケガをした時の色より少し明るい感じ。二つ目、痛みがない。あってもちょっと重たいくらい。3つ目、固まりがなくサラサラ。この状態が理想です。この状態だと健康的な状態だな、安心だなという印象です。でも100点じゃなくていいです。そこを目指しましょうということです。
堀江
低温期とは何か?育てる時期です。何を育てているのか?卵胞です。卵子は卵胞という袋に入っています。卵胞が準備されて、その一つが大きくなっていくのです。低温期は卵が育つ時期だと思ってください。
堀江
エストロゲンというホルモンがあります。これが卵胞から出ます。エストロゲンが出ると、それに反応して内膜が分厚くなっていきます。これをまず基本として覚えておいてください。
堀江
そして、排卵が起こります。その前におりものが出ます。おりものが出るのは、妊娠する準備ができたよという合図です。精子は普段、子宮の中には入れません。入れるのはおりものがある時だけです。受精したい時以外、子宮は異物をブロックするのです。おりものがでないと妊娠しにくくなります。
堀江
低温期は、鳥が卵をあたためている時だと思ってください。36℃以下だと冷蔵庫に入っているようなもの。なので、妊娠を目標にされているなら体を温める必要があります。体温が36.5℃を超えると、ゆで卵状態。36.2℃~36.3℃がちょうどいい温度です。体を整えるとこれも整ってきます。
堀江
子宮の左右には卵巣があって、一方の卵巣から排卵します。卵子が入った卵胞がぷーっと膨れていって、それがはじけて卵子が飛び出すんですね。卵胞は黄体というものに変わります。卵子が卵胞から飛び出たら、卵胞が黄体に変わる。黄体から今度はプロゲステロンというホルモンが出ます。それに比例して体温が上がります。ピルを飲むと体温が上がりますね。あれはプロゲステロンに似たものが入っているからです。

 

堀江
高温期にプロゲステロンが出ると何が起きるか?分厚くなった内膜がふわっふわに変わります。そのためにプロゲステロンが必要なんです。せっかく内膜が分厚くなっても、プロゲステロンがないとふわふわにならない。なぜふわふわにするかというと、着床するためです。
堀江
プロゲステロンが少ない時は体温が低いんですね。36.7℃を超えるかどうかで、プロゲステロンがでているかどうかがわかります。
堀江
この一連の流れが毎月起こってるんです。すごいですよね!!
堀江
卵胞は黄体になりますよね。黄体が元気になるかどうかは低温期次第なんです。妊娠希望の方は高温期ばかり気にされるんですけど、実は低温期が大事!高温期は低温期の結果なんです。
堀江
ここがわかってると、子宮腺筋症の話、すごくよくわかると思います。

◆質疑応答

堀江
質問はありますか?
お客さま
基礎体温つけてないんですけど、ピルを始めたので……。
堀江
ピルを使ってる時はずっと高温期です。
お客さま
排卵の時におりものが出るという話ですが、その時に血が混じることがあるんです。
依子
どのくらいの量ですか?
お客さま
赤い色が混じってるくらいです。
依子
それならホルモンの切り替え、で問題ないと思います。
堀江
エストロゲンの後に、プロゲステロンがバーンと出るので、その時に出血することはあります。
依子
血の量が多いなら、破綻出血や排卵していないことが考えられます。排卵期に出るから不正出血だと思っている人がいますけど。

 

お客さま
不正出血の定義がよくわからないです。
依子
生理じゃない出血はすべて不正出血です。一回生理になって、なくなって、何日か後に出血したら、それは不正出血。一回血がでなくなった後に出血したら、それは不正出血です。
依子
生理っていうものの定義が、排卵した後の出血、なので、排卵しているかどうかで不正出血かどうか決まるんです。排卵してないなら全部不正出血です。一応、定義上はね。月経・生理というものは、排卵しているかどうかで決まるんです。
お客さま
精子が入れるのはおりものがある時だけ、ということですが……。
堀江
おりものは、排卵前から出ます。
依子
精子は、3日は生きます。
お客さま
おりものがずーっと出ている感じで、いわゆる出るときにはものすごい出るんですけど……。
堀江
本来は、排卵期以外は出て欲しくないんです。胃腸弱いでしょ?
お客さま
あ、はい。
堀江
胃腸が弱い人はおりものが出やすいです。やせて困ることがないならぜひ、夕食断食をしてみてください。おりものも変わりますよ。
堀江
漢方でいう「気」がいっぱいあると、体から、必要なものは漏れ出ることはないんです。気が弱ると、本当は出なくてもいいものが体から出てしまうのです。
お客さま
ただ単純に夕食を食べないだけでいいんですか?
堀江
はい、胃腸が弱っているので。それはもうやってみると!お金はかからないですし(笑)
堀江
はい、これが基本だと思ってもらって、ここから子宮腺筋症の話を依子先生にしてもらいましょう!

中編につづく

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◆産婦人科医 駒形依子先生プロフィール

山形県内の高校卒業後
H13年東京女子医科大学入学
H20年米沢市立病院入職
H24年東京女子医科大学病院産婦人科入局
H26年東京女子医科大学東洋医学研究所入局
H28年からフリーランスで活動
H30年1月こまがた医院開業

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