基礎体温は、自分の体からのメッセージ。〜基礎体温の見方 1〜

  • 不妊治療について

基礎体温を測っていますか?

毎朝測るのがストレスになるから、やめている。

というひともいらっしゃるかもしれませんね。

でも、基礎体温は自分の体のことを自分で把握することができる、とてもよい方法です。基礎体温の形やパターンから、自分の体の状況をしっかりと把握することができます。

自分の体の状況がわかれば対策が取れます。

また、ホルモン剤を使っているから、治療中だから測定しない。

ということも言われますが、ホルモン剤がしっかりと効果を出しているかどうかも基礎体温をみるとよくわかります。そういった意味でも、ぜひ個人的にはぜひ測ってほしいなぁと思っています。

 

基礎体温というのは、基礎代謝を反映する指標

女性の場合は生理周期によって体温が変化します。これ、男性は変化しないんですよ。おもしろいですよね。

なぜ、女性だけが低温期と高温期をもつ形になるかというと、女性ホルモンが体温に影響を与えるからです。妊娠しやすい時期に体温が高くなるのはプロゲステロン(黄体ホルモン)のはたらきですが、逆に言えば体温が高いと着床しやすいから、高温期に体温がたかくなるように進化したとも言えます。そう考えると、いかに「冷え」が妊娠に悪い影響を与えるかわかりますよね。

 

基礎体温は、婦人体温計を舌の下に入れて測定します。この時に注意してほしいことは3つ

・起床の際、起き上がる前に安静な状態で測定する。(毎日同じ時間に)

・6時間以上の睡眠時間を取ることが基本

・飲酒やストレス、ホルモン剤の影響を受けやすい。

 

起き上がったあとに測ったり、いつもより遅くに起きたり、飲酒の翌日だったりした日は高めに出るので、そのことをコメントとして残しておくと、影響がわかりやすくなります。寝不足や逆に寝過ぎてしまった日も影響があるので、記録を残しておくとよいです。

寝不足があったり、いつもより早めに起きた時は低めに出ます。

こういったいつもと違ったことがあると、体温に変動が出るのでガタガタします。記録があると、ちゃんとガタガタの理由がわかります。正確さという目的でもありますが、もうひとつは、

「だから、いつもよりも体温が高かった(低かった)んだね」

ということがわかれば、自分に対しても安心材料になるからです。ガタガタになった基礎体温を見ると不安になりますが、理由がわかれば安心です。

 

特に、夜勤やシフトで時間が不規則なひとは、勤務状況や起床時間を記入するようにしておきましょう。

 

理想的な基礎体温とは

理想的な基礎体温は、このようになります。

約14日の低温期と約14日の高温期の2層に分かれます。

ただし、正常な生理周期は26〜35日と言われていますから、12〜25日の低温期と約10〜14日の高温期があれば、まぁいいかな。とも言えます。

個人差があるのでぴったり28日のひともいれば、それよりもながいひともあります。多少の長さの違いは、そのひとの個性であり、体質です。ただし、周期が毎周期だいたい同じくらいなのが理想的です。(2,3日の違いは誤差範囲内です)

低温期の体温は、36.2度前後が目安です。

36.0度を下回らない。

36.5度を上回らない。

というのも重要なポイントです。

 

低温期から高温期に上がる時は3日以内でシュッとあがるかどうかもチェックしましょう。だらだらとしていて、なかなか高温期に上がらなければ、排卵がスムーズに行っていない可能性があります。体温の差も重要で、低温期と高温期の間に0.3〜0.5度程度の差があれば安心です。

 

高温期の期間は、最低9日以上必要です。もしも9日未満であれば妊娠に必要な高温期のホルモンが充分でないことが考えられます。また、妊娠していなければ14日以上続くことはありません。もしも、14日以上続くのであれば、「おめでた」で妊娠している可能性が非常に高くなります。

 

 

ただ、神経質になる必要はありません。

基礎体温は、だいたいの傾向がつかめればそれでOKだからです。1,2日つけ忘れたって構いません。そして、基礎体温が示しているのは、いまの自分の状況そのもの。

ああ、いまの自分はこういう状態なんだな。

と、そのままを受け止めてあげてくださいね。自分の基礎体温を見て認められなかったり、落ち込んだりする必要はないのです。そこに否定的な感情を強く持ってしまうと、自分の体を否定することにもなってしまうからです。

そんな必要はまったくありません。

基礎体温は体からの日々のメッセージ。

ぜひ、上手にメッセージを読み解いて、より自分の体の状態を良い方向へ、整えてあげてくださいね。

漢方薬剤師 堀江昭佳